引越し-掃除のポイント-
引越し-掃除のポイント-
引越しの掃除は、新居・旧居の両方で必要になる作業ですので、しっかりポイントを押さえて効率よく掃除をしましょう。
【旧居】
掃除をしてもきれいにならないカビや汚れを落とそうと思うと大変な時間と労力が必要です。後日、クリーニング業者が入る場合が多いので、契約している不動産業者に確認しておきましょう。
- ◆畳・床・壁
- 畳やフローリングは掃除機を目に沿ってかけた後、雑巾で水拭きをしましょう。畳は、水にお酢を入れたもので拭き、乾いた布でもう一度拭くと、きれいに仕上がります。壁は退去後に張替えをする場合もあると思いますので、はたきで埃を落とす程度で良いと思われます。壁や床のクリーニングや張替えは敷金の不当請求のトラブルによく取り上げられます。トラブル関してはこちら敷金トラブルについてをご確認下さい。
- ◆キッチン
- 退去後にクリーニング業者を頼んで掃除をする事が多いようです。クリーニング業者が入るようでしたら、見せて恥ずかしくない程度の通常の掃除で充分でしょう。
- ◆お風呂・トイレ
- 湯垢、カビ、黄ばみなどはきれいに落としておきたいものですが、市販の洗剤などでは落としきれない汚れも多いはず。こちらも退去後にクリーニング業者が入る場合が多いので、契約を確認してみて下さい。また、複数の洗剤の使用や、つまった髪の毛などを溶かす洗剤は非常に強いので取り扱いに充分な注意が必要です。掃除後は換気を充分しておきましょう。
- ◆天井
- 隅の方の埃などをはたきで落とす程度で良いでしょう。備え付けの照明器具などは一旦カバーを外して洗剤などできれいにしておきましょう。
- ◆ベランダ
- バケツなどで水を撒いて、デッキブラシなどをかけるのが理想ですが、ほうきで掃く程度でも問題ないでしょう。網戸、ガラスなどは綺麗にしておきたいですね。ベランダも部屋の一部ですので、残留物や自費で取り付けたものがないか確認をし、あれば撤去しておきましょう。
- ◆窓ガラス・鏡
- 窓や鏡は古新聞を使いましょう。湿らせた新聞紙で汚れを拭き取り、乾いた新聞紙でから拭きしましょう。新聞紙の印刷に使われているインクには、ガラスにツヤを出して汚れを付きにくくする働きがあります。しつこい汚れがある部分は、しばらく貼りつけてから拭き取ります。
【新居】
掃除をしつつ、汚れや傷、不具合などをもう一度確認していきましょう。引越し前の天気の良い日を選んで、窓を開けっ放しにして風通しを良くしながら掃除をすると良いでしょう。掃除用具は持参で行かなくてはいけませんので、お忘れのないように。
- ◆新居の状態チェック
- 新居の状態をチェックする具体的な箇所は、壁や床などの大きなキズ、汚れ、はがれなどです。これらの傷や汚れが、使用する前からあるものとわかっていれば、退居のときに修理代を支払う必要はないですし、敷金トラブルを未然に防ぐことにもなります。何か問題があった場合には、写真に日付を入れて撮っておくことも効果的です。そして、すぐに管理者に連絡しておきましょう。また、引越し業者さんが荷物を搬入する時についたものなら、引越し業者に補償してもらえば良いのです。
- 敷金トラブルに関してはこちら
- ◆換気
- 新居に着いたらまず換気をしましょう。塗装などの匂いが残っていることもあります。
- ◆畳・床・壁
- 掃除機をかけた後、固く絞った雑巾で全体を拭きましょう。きれいに見えても、雑巾が真っ黒になったなんてことも少なくないようです。家具が入る前であれば、隅々まで楽に掃除ができます。
- ◆トイレ・お風呂
- 最低限きれいにして明け渡されるはずですが、よく見てみるとお風呂の排水溝が汚れていたなんて事もあります。自分が使う前にきちんと掃除しておきたいものです。また排水溝や水の流れなどもチェックして、何かあれば管理者に連絡しておきましょう。
- ◆害虫駆除
- 可能であれば、燻すタイプの害虫駆除剤などを利用して、徹底的に駆除を行なっておきたいものです。家具がないうちに済ませれば、楽ですし効果も上がります。特に、集合住宅などで飲食店が入っていたりいるような場合には必須といえる作業です。市販の駆除薬を説明書通りに利用しましょう。またその後の換気、掃除機も忘れずに!
【敷金トラブルについて】
引越しの際、敷金は戻ってこない、そんな風に思っていませんか?常識の範囲内で普通に生活していれば敷金は退去時に戻ってきます。下記のポイントを押さえてはじめての引越しを納得のいくものにしましょう。
- 敷金とは?
- 賃貸住宅に入居するときに賃主(大家さん)に預けておくお金です。敷金は紹介してもらった不動産屋に払うものではありません。敷金は契約時に、賃主(大家さん)に渡されています。退去するときには原則的には戻ってきます。ただし、家賃を滞納している場合や、部屋の設備等を破損させてしまったなどの借主負担で補修する必要がある場合には敷金からその額を差し引かれます。
- 原状回復義務とは?
- 契約期間満了で借主が退去するとき、自分で備え付けたものは取り除いて、貸主に部屋を返す義務のことです。しかし、自然損耗、通常の使用による損耗等の修繕費用は、原状回復費用には含まれず、賃主の負担となります。
具体的には・・・
畳の日焼け・壁、床、天井の通常の汚れ・・・などは賃主の負担となります。
例えば、壁掛け時計をかけていた部分や、冷蔵庫の裏、炊飯ジャーの湯気などで部分的に変色したクロスは、通常の生活による損耗の範囲であると考えられます。通常の生活で部分的に変色したクロスがあったために、全クロスの張り替え費用を敷金から差し引くというような請求は不当です。敷金が差し引かれる場合には、何を幾らで修復するのか明細を必ず貰いましょう。 - 賃貸契約書(または重要事項説明書)には、敷金についての取り決めに関する項目が書かれています。トラブルを避けるために、入居契約時と退去前には賃貸借契約書を入念にチェックして、しっかりと把握しておきましょう。原状回復義務がどの程度適応されるのかもきちんと聞いた方が良いでしょう。
- 敷金から支払わなければならないものは?
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- 滞納している家賃
- 故意、過失や通常の使用方法に反する使用による損耗に対する復旧費用
- 新設または造作・模様替えをしている場合の原状回復費用
(借主が自費で取り付けたエアコン、建具、アンテナなども含む) - 退去時に残留物等がある場合等の、清掃撤去費
東京都のガイドラインで、「借主が通常の清掃を実施している場合は、貸主負担」となっています。 しかし、本来は貸主負担ですが、契約書に記載されているハウスクリーニングの負担を借主が同意して契約していた場合には借主負担となります。
- 敷金トラブルを避けるには?
- まず賃貸契約書(または重要事項説明書)をきちんと読む事です。事前に契約書や重要事項説明書のコピーを貰っておき、法律・不動産に詳しい友人・知人がいれば、一緒に見て貰うのもひとつの手です。次に、入居前の状態をチェックし、写真に撮っておくことです。写真を撮る際、きちんと日付が入っている方がより効果的です。そして、何かあればすぐに管理者に連絡しておきましょう。
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住む前に部屋の傷や汚れの状態をチェック
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新居の状態をチェックする箇所は、壁や床などの大きなキズ、汚れ、はがれなどです。引越し当日は、引越し業者が、新居に先に着いてしまったり、入居前の部屋の状態チェックをする余裕がないでしょう。できるだけ引越し日の前までに、新居の傷や汚れなどの状態チェックを済ませておきましょう。
※東京都では、敷金トラブルの増加を防ぐために、「賃貸住宅トラブル防止ガイドライン」というものがあります。このガイドラインには、敷金に関する具体的な事例が多く書かれており、敷金トラブルに関して、非常に有効です。下記のURLからダウンロード出来ますので、入居前には必ず目を通しておく様にしましょう。
- 関連リンク: 賃貸住宅トラブル防止ガイドライン
後日、クリーニング業者が入る場合が多いので、掃除をしてもなかなかきれいにならない汚れに時間と労力はかけず、契約している不動産業者に確認しておきましょう。
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