引越し見積もりを安くするために行う交渉とは?
※記事作成日と現在の状況が異なる可能性があります。
引越し料金って思っていたより高くなってしまい、個人で行った方が良かったかななんて思った経験ありませんか。
しかし、荷物が少なければ問題はないのですが、大きな荷物が大量にあると、例え友人を募ったとしても限界がありますし、危険が伴ってしまうためなんだかんだで一番いい方法なのかもしれません。
しかし折角依頼するのであれば出来るだけ安くお願いしたいのが本心ですよね。
そんなとき、見積もりの順番と少しの交渉テクニックを覚えておくと料金を少しでも下げることが可能になるかもしれません。
ここでは、誰でも実践できるテクニックについてご紹介いたします。
引越し見積もりの基本テクニック
引越し料金を少しでも安くするためには、少しだけ手間と労力をかけなければいけないことも覚えておきましょう。
元々存在する料金を安くすることは容易なことではないということでもありますが、これからご紹介する基本テクニックを身に付けておくだけでも大きな差が出てきますのでぜひご覧ください。
引越し料金は引越し業者によっても違う
同じサービス内容や商品であれば、それほど大きな値段の違いはあまりないといえますが、引越し業界の場合は違います。
引越し料金は引越し業者によっても異なります。あなたがまったく同じサービスを頼んでいたとしても、規模にもよりますが数万円の差もざらにみかけます。
例えば、大きなトラックを使用する引越し業者と小さなトラックを使用する引越し業者では、トラックの違いで料金に差が生じます。
これは引越し当日の作業人数でも同じことがいえます。依頼者の引越しをどのように進めるのかに関しては、引越し業者によっても考え方が違ってくるため、それが顕著に料金の差として生まれてしまうのです。
引越しの一括見積もりサイトでまとめて依頼
ここで確実にしておきたいのが、複数の引越し業者に対して見積もり依頼をすることです。
引越し業者によっても、対応可能な依頼は異なります。
CMなどで有名な大手引越し業者は基本的に幅広く扱っていますが、地域密着のような中小規模の引越し業者では、ごく限られた地域のみでしか引越し対応ができないことも珍しくありません。
その代わり、地域密着の引越し業者だからこそ可能なサービスもあるなど多種多様です。
このように引越し業者によってもさまざまな特徴があり、当然料金体系も異なります。
ここで1社のみの見積もり依頼だと他社の状況を知ることができません。
多少面倒かもしれませんが、一括見積もりサイトなどを利用してまとめて依頼しましょう。
正確な料金を知るために訪問見積もりを選択
特にひとり暮らしをしている女性などは、訪問見積もりに抵抗を感じている人も少なくないでしょう。
また、最近ではネットや電話見積もりを請け負っている引越し業者も増えてきましたが、料金を安くしたい場合はやはり正確な料金を知るためにも、訪問見積もりを選択することをおすすめします。
確かに荷物の量や大きさは正確に伝えれば、それで済んでしまいます。
それでも、引越し業者の担当者が気にしていることはそれだけではありません。
不測の事態を補う必要があります。これらを確認するためには現場に足を運ぶしかないのです。
そのため、ネットや電話見積もりの場合、通常よりも高く請求されることもあります。
交渉を成功させるには狙っている会社と他社を上手に使う
複数の引越し業者に対して、見積もりを依頼することが基本テクニックだとお伝えしました。
その中でも口コミなどを参考にした際、気になっている引越し業者がいくつか存在しているのではないでしょうか。
できればそれらに引越しをお願いしたい……そう思っているのであれば、それ以外の引越し業者を上手に使いしましょう。
訪問見積もりの即決は危険
引越しの訪問見積もりの際に多くの人が陥ってしまいがちなのが、見積もりの1社目で即決してしまうことです。
見積もりの時間自体、30分~1時間と決して短くはありません。
それでもこの先、何社も同じことが続くのかと思うとうんざりしてしまうでしょう。
また、中には即決を促す引越し業者の担当者も存在し、威圧感に負けてしまう人もいるかもしれません。
「今決めてもらえたら、〇〇円安くします」などおいしい話を持ち掛けられることもありますが、それが本当に一番安い料金なのかということを考えましょう。
また、1社目ということは、引越し料金の相場も分かっていない状態でもあります。
あまりにもしつこい場合は、家族と相談したり会社の経費で行うためすぐには決められないどの理由をつけその場をやり過ごしましょう。
引越しの見積もりを比較して値引き交渉
複数の引越し業者に対して見積もり依頼をする最大のメリットが、比較できることです。
引越し料金には相場が存在しますが、さまざまな状況によって異なってきます。
つまり、その時期に同じ条件で見積もりをしてみない限り、料金は不透明だということです。
そのため、まずは相場感覚をつかんでみてください。
そしてすべての見積もりが出そろった時点で、比較して値引き交渉へと移ります。
しかし、この方法で確実に料金が安くなるわけでもありません。
各社差別化を図っているため、サービスは多少の違いがあります。
ギリギリの料金を提示している可能性もありますので、その際は何か無料サービスを付けてくれないかなどの交渉をしてみましょう。
訪問見積もりで複数の引越し業者を同時に呼ぶ
多くの人がタブー視している引越し業者同士をバッティングさせることは大丈夫なのでしょうか。
引越し業者の中には基本的にNGとしているところはあるものの「他社と同じ時間でもかまわない」というスタンスを取っているところも少なくありません。
ただし、最低限のマナーとして事前に伝えておきましょう
競合他社とバッティングさせることによって、より良いサービスを提案してくれることもあります。
そして訪問時間を割くことができ、効率的に複数社を比較することができるのもメリットのひとつです。
ここで注意しておきたいのが、聞きそびれることといえます。
1度に複数の提案を聞くことになるため、後にトラブルとなるケースも少なくありません。
引越し見積もりの値切り方の鍵は「即決」
訪問見積もりの即決は危険であることを先にお伝えしました。
しかしながら、状況によっては即決が優位に運ぶこともあります。
ここで勘違いしたくないのが、すべての人に即決をおすすめしているわけではありません。
また、即決を考える際に注意したいことがいくつか存在しますので確認していきましょう。
引越し業者の言い値では決めない
先程もお伝えしましたが、引越し業者の中には「今決めてもらえたら、〇〇円安くします」など、おいしい話を持ち掛けてくることがあります。
これはいわゆる営業トークのひとつだと捉えてください。
自分の営業成績にも直結してくるため、競合他社に負けないようにこのようなことを繰り返している人は珍しくありません。
それでは、この事実を逆手に取ってみましょう。
つまり引越し業者は訪問見積もり時に契約を即決したいと考えています。
それを利用して「〇〇円であれば今契約します」と逆にこちらから提案してみると、案外そのままOKになることもあります。
1社目でこれを行うのは厳しいですが、2社目、3社目で行ってみることをおすすめします。
引越し料金の相場を事前に把握する
引越し料金の相場をしっかりと把握している人は少ないはずです。
そもそも引越し業界に勤務している人でない限り、難しいというのが現状でもあります。
引越し料金は時期や時間帯などさまざまなことに影響されて決まっていくものです。
これらのトレンドに加えて、各引越し業者のサービス事業も加わってくることになります。
また多くの人が値引き交渉を行っていることからも、定価額がないに等しい状態になっているのも事実です。
これらのことを踏まえて、相場のことを理解していないと即決なんてとても行えません。
提示された料金が安いのかどうかは1社目で判断することは難しいので、参考程度に聞きたい引越し業者を1番目に持ってきましょう。
即決しても良い金額を事前に決めておく
どの引越し業者を利用するのかは、予算との相談にもなります。
引越しを考えた際、上限でどこまでなら大丈夫という金額を設定しているはずですが、希望金額も同時に設定しているのではないでしょうか。
そしてその中に、即決しても大丈夫な金額を追加しておくと値引き交渉する際に役立つかもしれません。
決して妥協をする必要はありませんが、引越し業者にとっても絶対に不可能な金額は存在します。
即決は諦めて全社の金額を比較しても希望の金額より上回っていた場合は、妥協点を見つける必要があるでしょう。
それ以外の場合は難しく考えることなく、「上回った」「下回った」の2択で判断をしていくことをおすすめします。
引越し見積もりを頼む順番も、価格に大きく作用する
あまり意識されていないかもしれませんが、意外と重要なのが依頼する業者の順序についてです。
最初の業者で相場感をつかみ、本当に依頼したい本命の引越し業者を後にまわすことで他の業者の金額をもとに交渉材料も可能に。
それでは順序について詳しく見ていきましょう。
見積もりする引越し業者の順番をコントロール
ただやみくもに一括見積もりサイトに登録して引越し業者に対して依頼をしていませんか。
かかってきた電話番号から順番に対応することはおすすめできません。
確かにそれが簡単ですし、素早く行動できる可能性はありますが、この時点ですでに値引き交渉が始まっているということを忘れてはいけません。
どの引越し業者を何番目に見積もりをしてもらうのかを決めておくだけでも、後で値引き交渉がしやすくなります。
引越し業者の順番をコントロールするということは、電話を取る順番をずらしていけば良いだけです。
少し面倒くさいかもしれませんが、どこの引越し業者なのか事前に電話番号登録しておいても良いでしょう。
期待していない引越し業者を1番にして相場感覚をつかむ
どれだけ引越しに慣れている人でも、最初に行って欲しいのが相場感覚をつかむことです。
引越しの初心者であれば、よりいっそう取り組みたいポイントといえます。
引越し料金の基本となるのは相場であり、その相場はそのときでない限り分かりません。
そのため大事になってくるのが1番目に引越しの見積もり依頼する業者です。
おそらく、一括見積もりサイトで依頼をした際、複数の引越し業者から電話がかかってくるでしょう。
その中でも特に興味がないなと思う業者を1番に持ってくることがおすすめです。
「何も分からないので勉強させていただきます」くらいのスタンスで話して料金が提示されれば、それが引越しの相場になります。
気になる引越し業者の順番は最後にする
あなたが最短で依頼する引越し業者を選択したいのであれば、気になっている引越し業者の順番は最後にしましょう。
それまですべての見積もりが出そろったところで、それらを比較対象にして値引き交渉の開始です。
向こうも複数見積もりには慣れていますので、他に見積もりをもらった引越し業者がないのか聞いてきます。
そして、担当者も競合他社に負けたくない思いがあるため、値引き交渉に乗ってくれる確率もアップします。
当然、無理なお願いはNGですが、お互いがWin-Winの関係になれるよう、丁寧に交渉することをおすすめします。
また、これでダメでも大丈夫なように、その他の候補を2、3社用意しておくことも忘れないようにしましょう。
まとめ
今回は、引越し料金を安くするために知っておきたい見積もりの順番と交渉テクニックをご紹介しました。
これらのテクニックがすべての人に当てはまるわけではありませんし、100パーセント料金が下がるという意味でもありません。
特に繁忙期などでは難しいかもしれませんが、少しでも安くしたいと考えているのであれば、ぜひ試してみる価値はあるでしょう。
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