引越し見積もりを依頼する際にチェックしておきたいポイントを解説
引越しをするとなった場合、基本的には引越し業者に見積もりを依頼し、その内容に沿って引越し作業が行われることになるわけですが、もし見積もり書に記載されていない作業が増え場合はオプション料金や追加料金としてそれ相応の料金が追加されることになります。
こういった事態を発生させないためにも、あらかじめ知っておきたい見積もりのポイントをまとめました。
料金がどうやって決まるのかや、引越しの流れなどを理解しておく事で料金的にもお得になる場合もありますし、よりスムーズに引越しを行う事が出来るかと思います。
引越しの見積もりについて
見積もりを依頼する前に確認しておかなければいけないことが何点かあります。
具体的にどのようなことが必要になってくるのか、確認していきましょう。
見積もりの際に確認しておきたい項目
実際、引越し業者が見積もりをするために自宅などへ訪問した際、必ず聞かれる項目があります。
これらに関しては把握しておかなければ、引越し業者側も正確な見積もり料金を提示することができません。
見積もり書への記載が必須となっている項目でもあるため、不明な場合は、必ず当日までに確認しておきましょう。
確認項目 | 確認内容 |
---|---|
引越し日 | 日程によっても金額に大きな差が生じることがあり |
引越し作業の開始時間 | 午前なのか午後なのか引越し業者が訪問する時間 |
引越し元・引越し先の住所 | 住所だけでなく、間取りや階数、エレベーターの有無など |
荷物の種類と数量 | 電話・ネット見積もりの場合は必須項目 |
処分品の有無 | 引越し業者によっても処分できる品目が異なる |
付帯サービスの有無 | 梱包・開梱サービス、エアコンの取り付け・取り外しなど |
ダンボールなどの資材は有料?無料?
引越しの際に、必須アイテムとなってくるのがダンボールなどの資材です。
スーパーやホームセンターなどに行けば無料で提供してくれるところもありますが、車がない場合は大量に持って帰ることは出来ませんし、引越しするほどの数が置いてあるお店は少ないでしょう。
そこで引越し業者からダンボールは提供してくれるのかというと、無料で提供してくれる業者もあれば有料の場合もあります。
電話であったり見積もりの際にでも業者にあらかじめ確認しておく必要があります。
最悪の場合、何も言わずに用意をして、後から金額を請求させてしまうこともあるかもしれません。
不安な場合に限らず、事前に業者に内容を聞いてみましょう。
引越しの際の破損に関して
引越し業者はプロとはいえ、人間が行っています。
誤って作業中に足を滑らせたり、荷物を壁にぶつけて破損してしまったりすることもあります。この場合に引越し会社は補償してくれるのでしょうか。
また、「どこまで補償をしてくれるのか」などは確認がぬけてしまいがちなポイントです。
契約をする前に細かく確認しておきましょう。
また、破損は後日気が付くことがほとんどです。
その場合、いつまで対応してくれるのかもあわせて聞いておきましょう。
そもそも、運んで良い荷物とダメな荷物があります。
それに関しては大抵の場合、国土交通省が定めている「標準引越運送約款」に基づいています。
引越し業者からも見積もり時に必ず説明がありますが、基本的に個人の貴重品や危険物などは扱われていません。
これらの品目が破損した場合、補償対象外となります。
見積書で知っておきたいポイント
見積書の内容についても知っておくと、自分で出来る作業は自分で行って料金を減らせるかもしれませんし、書いてある内容がわからずにトラブルになったりする事を避けられるかもしれませんよね。
見積もりを行ってもらう際に料金や引越し内容を確認することはもちろんのこと、もう少し深い内容まで掘り下げてみましょう。
実際に、引越し業者に対して聞くべき内容をまとめました。
荷物の運送条件
引越しを依頼する上であまり気にすることはありませんが、引越し業者は重要視している項目のひとつが運送条件です。
引越しの場合、荷物の運送条件は2つに分類されます。
ひとつが「積み切り契約」で当日に利用するトラックに乗り切る分の荷物のみを運送します。
これから漏れてしまった荷物は運送してもらえません。
もうひとつが「全積み契約」で、ユーザーが依頼した荷物をすべて積んでもらうことができます。
「積み切り契約」とは異なり、手配したトラックに乗り切らなかった荷物でも、責任を持って引越し先へと運送してくれます。
引越し当日には、何度も引越し業者の作業員から、これに関しての確認が行われます。
その理由が、当日トラブルが起きやすいからです。
依頼者が全積み契約で申し込んでいたつもりでも、引越し業者側が持っている見積もり書には積み切り契約と書かれているなどです。
これは、見積もり時に荷物の運送条件をしっかり確認していなかったのが原因です。
特別な理由がない限り、全積み契約で申し込むことをおすすめします。
不用品の回収品目を確認
まず、依頼したい引越し業者がどの不用品を回収してくれるのかを事前に確認しておきましょう。
中には無料で回収を行っているところもありますが、基本的には有料です。
そして何を処分依頼したいのかを、しっかりと伝えてください。
それらがすべて記載されているのかどうかも確認しておきましょう。
記載漏れがある場合は、回収してくれないこともあります。
オプションサービスの内容を確認
引越し業者の中には、独自のサービスとして有料オプションを設けているところもあります。
少し料金は高くなってしまいますが、準備などへの時間が取れない人や、引越し初心者の人にとっては非常に便利なサービスです。
荷物の梱包や開梱などはどうしても時間がかかってしまうため、依頼するのも良いかもしれません。
その他、多くの人が利用する可能性の高いオプションサービスが、エアコンの取り外しや取り付け作業です。
こういった電気工事に関しては、提携している業者へ外部委託をしているケースが多い傾向です。
その後のやり取りも別になってしまうため、見積もりの段階でしっかりと記載されているのか確認しておきましょう。
引越しの見積もりをスムーズに終わらせるためのコツ
自分の大切な荷物を転居先に運んでもらう引越し業者を決めるには時間をかけるべきことではありますが、本音を言えばできるだけ多くの時間を要さずに行いたいものです。
実際に引越しの見積もりをスムーズに進めるためには、効率のいい方法を実践する必要があります。
ここでは、そのためのノウハウをお伝えしていきます。
引越し業者の選定は早めに
複数の引越し業者の中から、一番安いプランを探し出すためには、多少の労力は必要です。
しかしながら、そればかりに集中してしまいダラダラと引越し業者探しを続ける人もいますが、これは大きな間違いです。
まず多くの引越し業者を比較しても、時間をかけてはいけません。
理由は、値引き交渉がしにくくなってしまうからです。
できれば最終的に3社くらいに絞って、同じ日に訪問見積もりを利用することがおすすめです。
依頼日を引越し業者によって数日空けてしまうと公平な判断ができなくなります。
また同じ日に見積もりを依頼していれば、その日中に確定まで持っていくことができ、スムーズに引越しを進めることができるでしょう。
引越し日に幅を持たせる
実際に引越しを決定すると、意外と時間がないことに気がつきます。通常引越し予定の1カ月前を目安に引越し業者への依頼を開始しますが、あっという間に時間が過ぎていきます。
そしてギリギリで引越しの準備をして見積もり依頼をした場合、日程が合う引越し業者が見つからず、選択肢が狭まってしまう可能性もでてきます。
そうなると引越し料金を安く抑えるということも難しくなってしまいます。
そういった事態に陥ってしまわないためにも、引越しの準備は余裕を持って取り掛かりましょう。
そして、複数の引越し業者から見積もりを得るためにも、引越し日に幅を持たすことも考えておくことも大切です。
若干日にちをずらすだけでも料金を抑えることができます。
引越しを依頼しない業者へスマートに断りの電話
世の中には、数多くの引越し業者が存在します。
その中からひとつだけを選択することは骨の折れる作業ではありますが、マナーとして依頼をしない業者に対しては断りの連絡を入れなければいけません。
誰が考えても気が進む話ではありませんが、そのまま放置しておくとしつこいくらいに電話がかかってくることになります。
これを避けるためにもスマートな断り方法を身に付けておきましょう。
やり方は非常に簡単で引越し業者の代表電話に断りの連絡を入れるだけです。
直接見積もりの担当者に電話をかけると、いろいろと提案してくることもあります。
会社の代表電話にかけて事務担当者に対して断りの旨を伝えるだけでスムーズにことを終えることができます。
引越しの見積もりを複数もらって比較しましょう
おそらく多くの人が引越しの見積もり依頼をするとき、複数の引越し業者に対して依頼をお願いするのではないでしょうか。それではどうして、その方法を選択するのか考えてみてください。
答えは当然、引越しにかかる費用を安くするためです。
実際に料金を安く抑える方法はいくつか存在しますが、見積もりの際に覚えておきたいポイントをご紹介します。
すべての引越し業者に対して同じ見積もり内容で依頼する
複数の引越し業者に対して見積もりを依頼する場合、より正確な料金を知るためにも同じ内容で依頼する必要があります。
引越し業者によって依頼内容が異なるということは、まずありえないはずです。
引越し日時・荷物量・サービス内容などを統一させることを心掛けてください。
また、ダンボールや付帯サービスが、業者によっては無料になる場合もあります。
すべての業者が同じサービスで同じ料金を提示してくることは、まずありません。
複数の引越し業者に依頼するということは、それだけ料金を安くできる可能性が高くなるということでもあります。
見積もりをして即決をしない
引越し業者の見積もりは荷物量によっても前後しますが、30分程度で完了します。
しかしながら、複数社をこなしていくうちに面倒臭くなることもあるでしょう。
また、自分の要望に近い業者が見つかるかもしれません。
こんな場合にやってはいけないことが、妥協です。
すべての業者から話を聞いていないにも関わらず、途中で止めてしまう人は少なくありません。
決して即決せずに、すべての引越し業者からの見積もりが出そろってから依頼する業者を決定しましょう。
中には「今決めてくれれば安くします」と言ってくる業者もいます。
本当に安ければ即決しても問題ありませんが、少しでも厳しいなと感じたら保留しておきましょう。
依頼したい引越し業者は最後に見積もり依頼する
引越しを考えるときに、さまざまな口コミを確認することもあるでしょう。
口コミを見ていたら、どの業者に依頼しようかと迷うこともでてきます。
「私はこの業者以外依頼しない」と決めているところがあれば別ですが、漠然と決めてしまうのは、非常にもったいないことです。
必ず複数社に対して見積もりを依頼しましょう。
それでも、中には気になっている引越し業者があるかもしれません。
そんな場合は、最後に見積もり依頼をするようにしましょう。
引越し業者の担当者は、1件でも多く契約を取りたいと考えています。
そのため、前の業者の料金よりも安くしてくれる可能性が高いのです。
料金で厳しい場合は、別のサービスを無料で行ってくれることもあります。
まとめ
引越し業者を利用する際に通らなければならないのが見積もりですので、これをスムーズに行うコツとチェックポイントをご紹介しました。
まず、業者に何を伝えなければいけないのか、確認事項をチェックしておきましょう。
次に実際の見積もりを行った際は、見積もり書に記載されている事項を細かく確認することでトラブルを防ぐことができます。
引越し業者をどこにするのか選定する際は、複数の引越し業者を比較して決めるとより安くすることも可能です。
妥協はしたくないものですが、できる限り早めの行動を心掛けましょう。
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